建築分野とプロダクトデザイン分野の両分野でヤコブセンほど世界的な成功を修めた者はいないであろう。建築家であると同時にプロダクトデザイナーでもある彼は、両分野において共通したアイディアを作品に表現しているが、そのプロセスはそれぞれの分野で異なることが判る。本書は、巨大ビル建設に携わった実業家、技巧家、模型製造人、クライアント、そしてプロダクトデザインでヤコブセンと共に仕事をしてきたデザイナー等様々な人間のインタビューを通して、ヤコブセンのアイディアが何処から生まれ、どのように遂行され、そしてどのように今やなお作品の中に生き続けているのかそのプロセスを検証したヤコブセンを知る上で貴重な一冊。

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