Finish Modern Designは文化や政治やあらゆるフィンランドの要素を関連させつつ、過去70年間のこの国のモダンデザインの繁栄に焦点を当てている。フィンランドのデザインが世界に広がるきっかけは1930年のStockholm
Exhibitionに始まり、世の中に強烈なインパクトを与えた。この作品は1930年以来あらゆるデザイナーの表現の場となってきたStockholm
Exhibitionの展示品がぎっしり詰まっている。大きく2つのセクションにわけられ、Part1は主に説明文、Part2は主に展示品の写真が載せてある。Chapter1〜4は鋭い観点からモダニズムと文化のアイデンティティーの問題を述べている。Chapter5〜9はフィンランドのあらゆる分野の実利的な機能を持ち得た作品と、その歴史的背景の説明が具体的に述べられてる。Chapter10はアメリカでのフィニッシュデザインの普及について述べられている。当時は1939年、第二次世界大戦が勃発した頃で、フィンランド国内の政治情勢も乱れていた為、その反動によりアメリカにフィンランドデザインが広がっていったと考えられる。この激動の時代を乗り越え、この国は高レベルなデザイン改革を成し遂げた。この作品は広範囲に渡ってフィニッシュデザインを紹介し、セクションごとに違った角度からフィニッシュデザインにアプローチしている。 |