designshop + gallery にて、南部鉄瓶の魅力を様々な角度から追求する展示会を行います。

南部鉄瓶は、17世紀中頃、南部藩の釜師が茶の湯釜を小振りにし、注ぎ口と弦をつけ試作したのが始まりといわれています。

これがまたたく間に民衆にひろがってゆき、今日ある南部鉄瓶を完成させました。釜定工房は明治時代「宮鉄瓶店」として盛岡に創業して、はや100数年を迎えます。宮定吉、宮昌太朗、宮伸穂と三代にわたり本物の南部鉄瓶・南部鉄器をつくり続ける、釜定は岩手の伝統文化を支え続けています。何百年も受け継がれ、現代生活でも何の違和感も無く使い続けられている、南部鉄瓶。その魅力を様々な角度から追求していきます。宮伸穂氏ほか釜定を支える鉄器職人、大村氏、熊谷氏、鷲田氏のモダンな新作南部鉄瓶も発表の予定で、実際に会場では南部鉄瓶で沸かした甘美なお湯でお茶をお飲み頂けます。また、会期中に宮氏の鉄器を実際にお使い頂いている、料理研究家 堀井和子氏とのトークショーも開催します。




宮 定吉 SADAKICHI MIYA

盛岡の職人の家庭に生まれる。

明治中期にそれまで裕福な階級のものでしかなかったお茶の習慣を、庶民のためのものとするために、自ら「宮鉄瓶店」を盛岡市紺屋町に構える。当初は昔ながらの職人達に嘲笑されもしたが、日常的に使用する為の生活の道具としての南部鉄瓶の製作を最初に始めた人物。

しかし、昌太郎 18歳の時に若くして逝去。

宮 昌太朗 SHOTARO MIYA

国立仙台工芸指導所第二部金工に二度入所。同所は「工芸の科学化、大衆化、輸出化」を標語として指導していた。戦後の生活様式の変化により、鉄瓶自体の需要が落ち込む中、「クラフトデザイン」の考え方を取り入れ、自らも日本デザイナークラフトマン協会の設立に参加。日本の工芸とデザインを結びつけた第一人者として尽力。

「鉄器はいま、彼の先駆的業績で、国際的に日本を代表するデザインのひとつとなった。」と評された。

宮 伸穂 NOBUHO MIYA 

現 釜定代表。金沢美術工芸大学、東京芸術大学大学院へと進み、作品制作と平行して素材についての研究も深める。和銑による釜の制作や、A.D.I(超強靭鋳物製造)の特許取得など、伝統技術を継承しつつも現代感覚をとりいれ、生活の道具としての鉄器作りをめざす。海外での活動も盛んで、数々の賞を受賞。また、国内でも国宝の修復及び制作、岩手県卓越技術者表彰、伝統工芸士認定と活躍。機能を見極め、極限にまでそぎ落としたかたちに円熟の技が光る。



トークイベント 「道具としての南部鉄器の魅力」  宮伸穂 × 堀井和子  限定50名予定
  2008年11月1日(土) 14:00〜15:00
→ 詳細はこちら
 *お申込みの方への詳細はあらためてご連絡いたします。


会期 2008年10月17日(金)〜2008年11月3日(月) 11:00〜19:00 日曜休
宮伸穂氏 在廊日 10/17、10/18、11/1
会場 designshop + gallery  東京都港区南麻布2-1-17 白ビル1F
tel. 03-5791-9790
URL http://www.designshop-jp.com
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