高輝度・高演色性白色LED照明と高精度のアクリル加工技術の融合のあかり/led
照明・ライト/ベース ライト シリーズ。東科精機は石油精製のための蒸留装置を製作する会社だ。さくら樹脂の須藤社長とこの工場にご一緒し、工匠西田さんにお会いしたのは4ヶ月程前だった。
西田さんは、夜店の飴細工のように、自由自在にガラスを操る。炎の中ではガラス自身がほのかに発光し、冷やすと光沢が生まれる。そんな風に、目の前で刻々と存在感がかわる。ガスと酸素の混合具合、ガラスの暖まり加減、力の加減、これらの条件によりその時だけの形ができあがる。
こうしてできあがったすべて異なる形状のガラスの容器を正高化工の工匠齋藤さんにアクリル熱重合によって封入していただいた。そして、さくら樹脂の井原さんの旋盤加工によってLEDをセットする為の彫り込みが施される。水を入れ、花を活け、ひかりを灯す。その全てシーンでの変化をうけとめ、VLSの存在感は様々に現象する。ガラス自身はそのままで自立しない不安定な形状、そしてアクリルはそれ自身とても傷つきやすい。VLSではガラス・アクリル・光が物質的にあるいは現象的にそれぞれの存在を調和させているように、その製法においても、経験豊かな職人達の技能が調和している。 |