特別企画展のご案内

カガミクリスタルはドイツから日本初クリスタルガラスの透明な美しさやグラヴィール彫刻を紹介した造形家・各務鉱三によって1934年に創立されたわが国初のクリスタルの専門工場で、創立以来培われてきた手創りの熟達した技術を今なお受け継ぎ創り続けています。
一方、明治の頃、旧盛岡の中心に「宮鉄瓶店」として創業した南部鉄器工房「釜定」はその成り立ち、クラフトマンシップにもとづいた高い技術などでカガミクリスタルの製品と相通ずるものがあります。そこでカガミクリスタルの銀座ショップ「KAGAMI」におきまして、古くからつくり続けられている「釜定」の南部鉄器の特別企画展を行い、伝統技術を現代に生かす釜定のモダンクラフトを展示販売すると共に、鉄器とクリスタルガラスの新しい使い方も提案します。

いわゆる南部鉄器のイメージが強い鉄瓶、茶釜などよりは、生活道具として古くから作られてきた鉄器、灰皿、皿などを蓋付きの容器、香炉、花器等としての新たな使い方を提案すると共に、鉄の造形としてデザイン性の高いオーナメント類を現代の生活でどういうかたちで捉え直せるか、そして今まであまり目に触れることがなかった釜定工房の特注製作技術を実物に加え、画像・パネル展示をして、南部鉄器でどういうものが作れるのかを具体的に紹介する。また、釜定工房三代目であり明治以来の伝統技術を継承しつつも現代感覚をとりいれた、生活の道具としての鉄器作りをめざす、現代の名工・宮伸穂氏も合わせて紹介します。

■宮伸穂プロフィール

宮伸穂 / Nobuho Miya

主催　カガミクリスタル株式会社