ホームステッド リノベーション
homestead renovation 2005

東京都三鷹に位置する築18年鉄骨造3階建て住居ビルの全面改装.
水廻りのフロア変更、雨漏り、既存増築プレハブと鉄骨階段の撤去と大規模な工事です.南側は近隣商業地域と住居地域の境目に位置するため,隣家の緑の借景と武蔵野の面影が残る一帯の眺望がすばらしい敷地です.ロンドンとパリでの生活経験があり,古いモノと新しいモノのバランス感覚が鋭く、そのあたりがリノベーションにあたっての大きなテーマとなりました。2階はLDKとホールがひとつづきの空間となるよう光を透過しツヤのあるFRP平板のパーティションで統一、そこに既存の扉をアレンジして再利用しています。3階は、フロア全体が完全なプライベートユース。寝室〜ユーティリティ〜浴室〜デッキテラスが回遊できるようにつながって、裸で過ごせる場所になっています。外観と2,3階の天井にチョコレート色やセピア色などお揃いで有機的な色を配し,道路からの見えがかりに奥行きと面白味をもたせています。床の明度が低く天井が明るい空間に慣れた目に、動きや独自の雰囲気を醸し出す効果を期待しています。

photo by Jin Hosoya

2Fリビング 右が再利用した扉。

同リビング。左右ともFRPの半透明壁で外光を取り込んでいる。

左 オリジナルのシンプルなキッチン。

ホールを見る。奥の扉も既存利用。

同リビング。トップライトを復活させより明るく。

アルネ・ヤコブセンのオリジナルペンダントライトが時を感じさせる。

3F寝室とデッキテラスをつなぐ開放的なバスルーム。

デッキテラスよりバスルームを見る。星を見ながらバスタイムが施主の夢でした。

階段室。壁をぶちぬいてサンルームに。

2Fトイレ。のみの市で集めたブラケットライト。

南側外観。

北側外観。モノトーンからセピア系とシルバーに。

3F。既存のプレハブ内浴室。

3F。既存のプレハブ内キッチン。

既存階段室。

既存外観。築17年。



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工事中の2階。デッキを現し対角線をオープンにして広々とした印象。